2007年03月06日
魔法の言葉
昔のテニス雑誌「2004年のスマッシュ」を見ていたら
テニスが
「すぐうまくなる魔法のコツ20―簡単イメージ術―」という特集があった。
こういうのに弱い
すぐ痩せる
みるみる儲かる
たちどころに膝の痛みが消える
そんなに簡単に結果が得られれば苦労はしないよ、と思いながら記事には目を通す人間である。
「バックハンドのスライスは太鼓をたたくイメージで」
「フットワークはバスケットのイメージで」
「両手バックハンドはパスのイメージで」
思わず笑ってしまった。
イメージするには、テニスよりイメージするものの方をよく知っていなくてはいけないだろうに、テニスは週に1、2回するが、太鼓をたたいたり、バスケットをしたり、パス(これは本によればラグビーボールのパスをイメージして欲しいと書いてある)することは、これまでの人生の中で、ほとんどしたことがない。
これでは、イメージすることも難しいが、イメージしたことが正しいのかどうかも分かったもんじゃない。
イメージする言葉は、如何にも分かりやすそうだが、テニスをやっている人のうちラグビーのパスをイメージすることができるのだろう?
分かったような気にさせると言う意味で「魔法の言葉」だが、この雑誌を買ったときには、分かったような気になっていたんだよなー
雑誌も、毎月毎月、テニスがうまくなる秘訣を特集しなくてはならないのだから、オイオイと言うような特集があっても不思議はないだろう。
もちろん、太鼓をよく叩く人とか、ラガーマンとか、バスケットをしているような人には、なるほどこういう要領なのかと訴えるものがあるのだろうが、こちらにはぴんと来ない。
しかし、この特集の中で
「傘のしずくを飛ばすような手の動きのイメージでバックのハイボレー」とある
「傘のしずくを飛ばそうと、くるっと傘を左側に回すときの手の動作を思い出してください」とある。何となく分かる。試してみようっと。
ものを伝えると言うことはなかなか難しい
理解しようとする人間の能力の問題もある